ある夜の出来事・JR編 

  • 2008.05.26 (Mon)

これは熊本から福岡へ帰る途中、JR車内で私が実際に体験したことである。

公共の交通機関を滅多に利用しない私にとって、実に貴重な体験であったとともに、JRのずさんさと、いかに人が人に対して無関心であるかということを思い知らされた出来事でもあったのである。


--------------------------------------

時刻はおそらく20時頃だったと思う。

熊本駅の2階にある飲食店でチラシ氏と夕食を共にした私は、好物の馬刺と馬肉の焼肉、さらに馬肉の煮込みと、馬肉づくしの食事にすっかり満足していた。

その後、列車の時間を確認するべく駅内へ行ったみたところ、ちょうど21:04に熊本駅発の列車があることが分かり、それがもう間もなく到着するところであった。

次の列車で・・・とも考えたが、その分帰るのが名残惜しくなってしまうせいもあったので、この列車に乗ることにし、ホームまで一緒に来てくれた彼に慌しくも挨拶をして、私は博多へ向かう列車に乗り込んだ。


定刻通りにすぐさま列車は発車し、寂しさを感じながらも、旅の疲れと食後の満腹感のせいで、そのうち私はウトウトしはじめ、やがて眠り込んでしまった。

博多が終点となるこの列車は、途中「大牟田」「久留米」「鳥栖」の3ヶ所しか停車しない。

最初にフッと目が覚めたのは大牟田駅であったが、「あと2ヶ所だし、もう少しかかるな」と再び眠りについた私は、博多が終点で寝過ごすことはないと安心しきっていたのだろう、普段なら公共交通機関では爆睡することなどないのだが、いつしか深い眠りに落ちていた。

次に目が覚めた時は、ちょうどどこかの駅に停車しているところだった。
多分鳥栖あたりだろうと、窓の外を見た私の寝ぼけ眼に飛び込んできたのは「はかた」と書かれたホームの甲板だった。

「あ゛、やば、降りなくちゃ」
と、何気に辺りを見回すと、車内にはすでに人っ子一人おらず、奇妙なほど深閑と静まり返っている。

思わず「え゛っっ?!」と動揺した私の耳に飛び込んできたのは、
○番乗り場から、回送電車が発車します───」

という構内アナウンスだった。

この列車だ!と本能的に気が付いた私は猛スピードでドアへ駆けつけたが、非情にも既にドアはピッタリと閉ざされている。

バ、バカな!!
まだ人(=私)がいたというのに、何故こんなことに?!
お、おのれJR、さては終点(=博多)に到着後、車内に人が残っていないかの確認をしなかったな!!

・・・が、今は何としてもこの列車から降りなければ!!

人というものは、切羽詰った状態では何をするか分からない。

この時の私がとった行動は、無理矢理にドアをこじ開けようとしたことだった。
・・・が、当然、列車のドアが手動で簡単に開くはずもなく、慌てふためく私を乗せたまま、列車は博多駅を出発してしまったのである!

もちろん、ドアのすぐ向こうには次の列車を待つ人が並んでいたのだが、驚くべきことに、誰一人として列車の中で右往左往している私に気が付かなかったのだ!
もっとも、回送電車の中に人がいるなどとは思いもよらないだろうし、殆どの人が下を見て本などを読んでいたのだが・・・

もちろんそのうち2,3人は私のことに気が付いて、驚いていた様子だったが、びっくりして眺めているだけで(←ある意味屈辱的でもあった)、駅員さんに知らせようともしてくれなかったのである。

・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。

最早こうなっては何をやっても無駄だと分かると、私は半ば開き直り、座席に座り込んでこれからのことを考えた。

回送なら行き着く先は当然車輌基地であろうということは容易に想像できたので、今この列車を運転しているであろう運転手のところへ行けば、当然博多までは何か手を打って帰してくれるだろう。
そんなことを考えながら、ボンヤリと窓の外を見ながら列車に揺られていくうちに、やがて列車は(暗くてよく分からなかったのだが…)基地らしきところへ入っていき、スピードを落として停止した。

少々こっ恥ずかしいモノもあったのだが、このままこの列車内で夜を明かすわけにもいかないので、覚悟を決めた私は運転席へと向かった。

・・・が、そこまで行かないうちに、前方の車輌に車掌さんらしき人がいるのが見え(多分その人が運転していたのだろう)、これぞまさしく地獄に仏、渡りに船とばかりに私がすごい勢いで駆け寄っていくと、

車掌さん「・・・!! え、え゛?! い、一体・・・?!」
森「すみません! 寝てました!!」
車掌さん「??・・・え゛ ?!寝てたって・・・?? で、でも、終点でフツー確認するんですけど・・・??」
森「ハァ。・・・ってか、博多に戻りたいんですけど・・・」
車掌さん「申し訳ありませんでした。この列車は、しばらくしたらまた発車するんで、このまま乗っててください。博多には39分に到着しますから」
森「そーですか、分かりました(安堵)」
車掌さん「ホントにすみませんでした。取り敢えずコッチに来てください。」

・・・と、先頭の車輌まで連れて行かれ、ここに座っていてくださいと言われた私は、グリーン車の広々とした座席に座り、やがて無事に博多まで戻ることができたのである。

運転席の出入口から、車掌さんに何度も謝られながら無事に博多駅のホームに降り立った私は、今後、たとえ終点であろうとも、ケータイの目覚ましをセットするようにしようと堅く心に誓ったのは言うまでもない。

Comment

貴重な体験、ホントお疲れ様で御座いました

いや~通常料金でグリーン車に乗れたなんてラッキーでしたねっv-354・・・って違う!?v-436

う~ん、普通は車内の確認するから見つけられるはずなんだけどな・・・
ホント不運が重なった稀なケースとしか言い様がないですねぇv-12

でもまぁ、若干の遅れくらいで無事に博多まで戻れて良かったですねv-455
これで小倉まで行く列車だった日にゃあ・・・v-356

  • 2008.05.29  22:23 
  • 「チラシの裏~」の人
  • -URL-
  •  [編集

(T_T)

もうJRなんか信用しないv-364(違)

移動中に寝ることができるってコトでは、電車とかの方が楽でいいんだけど、それで今回の出来事でしたからね、やっぱVFRに乗って行く方がいいヤ(笑)

  • 2008.05.31  09:16 
  • -URL-
  •  [編集

コメントの投稿













 管理人のみ閲覧